JDCA、ユンデザイン共催による、日本初開催の筆文字によるシンポジウム「日韓コマーシャル・カリグラフィー交流」が7月7日(土)東京・新宿で開催されました。
七夕にちなんで進行役の高橋淳子理事と会員の高木佳子さんのお二人は浴衣姿で登場、会場の雰囲気を盛り上げていました。韓国からは46名が来日したほか、韓国の放送局MBCも同行するなど、日本のコマーシャル・カリグラフィー文化に対する関心の大きさが伺えました。
開会に先立ち久木田理事長の歓迎の挨拶がハングル語で披露され、友好ムードに包まれていました。また、韓国側を代表して、ユンデザイン研究所のデザイン部室長パク・ユンジュン氏の挨拶が行なわれ、「日本のカリグラフィー文化を直接体験できることに大きな意義があり、大変光栄なこと。今後もJCCAを通して日本と韓国のデザイン交流が持続できる事を願いたい」と感謝の意を述べられました。
今回の交流は、カリグラフィーに対する関心の高い韓国の若いデザイナーたちが、日本のカリグラフィーを参考に、今後「ハングル」の形を多様に発展させていきたいという思いや、日本と韓国のカリグラフィー文化の発展的未来像をカタチにしていきたいという考えを示していました。
シンポジウムではJCCAの活動の紹介や久木田理事長の「日本の商業書道における社会的実情と役割」と題した講演、ゲストの荻野丹雪氏は「書とデザインのはざま」と題して、自らの作品をスライドで紹介しながら解説した他、参加者からの質問にも応えていただきました。
書の実演では荻野氏の他、韓国側から3人の書作家によるパフォーマンスが披露され、会場は盛り上がりを見せていました。
閉会の前には日韓双方で資料の贈呈式が行なわれ、日韓コマーシャル・カリグラフィー交流は盛況のうちに終了し、懇親会では通訳を介し、参加者それぞれが親睦を深めていました。