1月24日(土)大阪・OMMビルにおいて、墨象家・荻野丹雪氏のワークショップが開催されました。昨年12月に朝日新聞大阪本社アサコムホールで行われた「広告の中の筆文字展」をご覧になり関心を寄せた大阪の方々も多く見られた他、全国の幅広い地域からご参加をいただきました。
講義の主なテーマは、文字の素材を使ってアート的に表現することでした。はじめに、現在における文字の価値観の多様化について考え方を述べ、上手いから世の中に出ているとは限らない、単に読める書道体の文字でも「その文字がどのようにデザインの中で変化し活かされているかが大切」など、自らがこれまで制作された作品を例に取り上げながら、デザイン的な必要性について解説されました。
また、課題に沿った実習では、受講者の作品を掲示しながら講評や質疑応答をされた他、荻野氏が実際に文字を書き分けて筆さばきを披露するなど、受講者にはとても充実した講義となりました。