9月29日、東京八重洲において、当協会アドバイザー美登英利氏による初めてのワークショップが行われました。
今回は、書をメインとしたロゴ作成のデザイン作業を会場で再現するという画期的な趣向で、デザインについて学びたかった人にとっては、待ちに待った内容となりました。
始めにご自身のこれまでの作品を題材として「文字の作成」「デザイン作成」の工程をパソコンの画面を操作しながら順を追って解説して頂きました。参加者はパソコンの周りに集まり、美登先生の仕事をライブで体験することができました。
店舗ロゴ作成の工程と作成のポイント
店舗ロゴ作成の工程
- 筆文字の選択・微調整(可読性の低いものは除いていく)
- ローマ字などフォントとの組み合わせ(書体の入替等)
- 全体の印象を整える・仕上げ(大きさや位置を細かく修正していく)
ロゴ作成のポイント
- インパクトがあって、印象的で、好きになってもらえるものである事。
- 単なる書を超える「シンボル」となる事。
以上の点を踏まえて制作することが大事である事を教えて頂きました。 休憩をはさんで課題が出され、実技に移りました。
課題は和風レストランのロゴ作成「桜」「さくら」「桜山」のいずれかのネーミングです。参加者がそれぞれのロゴの素材となる書を作成しました。出来たものからデジカメを使ってパソコンに取り込み、いよいよロゴデザインの作成です。
書の画像を取り込み、可読性の低い文字のバランスを調整し、ローマ字や落款、模様などと組み合わせ空間を活かしたロゴデザインに仕上げていく。
うまく整ったとしても和風レストランのイメージと異った場合は色や組み合わせるパーツを変更しイメージに近づける。
参加者はモニターが見えるよう、美登先生を囲むように座りパソコンのモニターに注目。一点一点解説していただきながら、筆文字にローマ字や模様等を組み合わせ、ロゴとして次々と仕上げていきました。数名分を仕上げた所で終了時間となりましたが、デザインの仕事をライブで体験できた事は、貴重な経験となり、今後の活動に大いに活かせる内容であったと思います。
書の画像を取り込み、可読性の低い文字のバランスを調整し、ローマ字や落款、模様などと組み合わせ空間を活かしたロゴデザインに仕上げていく。うまく整ったとしても和風レストランのイメージと異った場合は色や組み合わせるパーツを変更しイメージに近づける。
後日美登先生より届いたデザイン集の抜粋
参加者全員の作品をロゴに仕上げて頂きコメントも添えられています。 最後のページ(右下)は参加者の文字を組み合わせてデザインされたオリジナル作品になっておりデザイン資料としても貴重なものに仕上がっています。