今回のワークショップでは、小筆にスポットをあて、始めに細字の基本を、後半は山頭火の句を題材に創作いたしました。基本では筆の扱い方・かなの単体や連綿、創作においてはレイアウト構成・墨量・個性的な文字表現など、書としての完成度を高めるという盛りだくさんの内容となりました。
デザイン書道の仕事の領域は様々ですが、小筆の扱い・特性をマスターすることで、たとえば多字数での表現力を要するキャッチコピー、また年賀状における賀詞など、書き文字の仕事やご自身の創作へ活かしていただくことが狙いです。
【基本】~筆の穂先を活かす~
- まずは姿勢から。背筋を伸ばし両手をハの字に構え、筆を紙に対して垂直に立てる。力を抜き筆は指を添えて軽く持つ。
- 筆の弾力を感じて線の中心を穂先がとおるように。
【かな・連綿】~だらだらと続けない・墨つぎのタイミング~
- 連綿で書く際には「すべての文字をだらだらと続けて書かない。
- 次の文字に入る箇所できっちりと筆があたりメリハリのある線にする。
- 連綿になる線は距離を長めに書く。
- 墨つぎのタイミングも大事。
【創作/山頭火の句を書く】~イメージからの文字表現と余白の美~
- 筆の弾力を感じながら芯のとおった線で書く。